PEARL FARM STORY

PEARL FARM STORY

技術と情熱が支える、TASAKIの真珠養殖

TASAKIは、真珠を「生きた宝石」として考えています。
磨きや整形を施すことなく、貝と人によって、ありのままの美しさを持つ真珠を作り出すことは、まさに自然の奇跡です。
この貴重な宝石を生み出すため、TASAKIでは、栄養豊富な日本の海域で、最高品質の真珠の育成に全力を尽くしています。

OUR PEARL FARMS

最高峰の真珠を
育む養殖場

四季の恵みがもたらす栄養豊富な日本の海域、そして一年を通して穏やかな水面が保たれる入江や
小さな島々が点在する稀有な地理的条件が、TASAKIの美しい真珠を育む礎になっています。
九十九島(長崎)

九十九島(長崎)

1979年に開設。多種多様な生物が生息し、美しい真珠を育むのにふさわしい環境を誇る九十九島では、大規模な養殖を行っています。ここでは約100万貝を養殖しながら、毎年、500万弱の稚貝を育てています。
伊勢志摩(三重)

伊勢志摩(三重)

2016年に開設。伊勢志摩養殖場は、小さな入り江と岬が無数に点在するリアス海岸のエリアに所在。約17〜18万貝を養殖し、希少な価値を持つベビーパール(主に3〜4mmの大きさの真珠)を養殖しています。

CULTURING PROCESS

真珠の誕生から完成まで

稚貝の誕生
01

稚貝の誕生
稚貝の誕生
稚貝の誕生

稚貝の誕生
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強靭で優美な真珠を育む「自社採苗」

真珠を育てるための貝は、成熟したあこや貝から生まれた稚貝を使い、専用の水槽で約2カ月間かけて丁寧に育てます。稚貝が2~5mmほどに成長した後、海に浮かぶ筏(いかだ)でさらに育成されます。TASAKIが使用するあこや貝は、長年の研究により培った自社技術で、最高級の輝きを持つ真珠を生み出しています。

“高品質”への長い道のり
02

“高品質”への長い道のり
“高品質”への長い道のり
“高品質”への長い道のり

“高品質”への長い道のり
02

貝を深い眠りへと導く「仕立て」

採苗された稚貝を、成長に応じて定期的に網目の大きな篭に移し替え、海中でしっかりと成長できるよう環境を整えます。さらに、次の段階である「核入れ」に最適な状態にするため、十分に成長した貝を深い眠りに誘導します。この過程は「仕立て」と呼ばれ、品質の高い真珠を作り出すための重要なステップとなります。これらの一連の作業を経て、約2年の歳月をかけて優美な母貝が育まれます。

煌めきを育む技術
03

煌めきを育む技術

煌めきを育む技術
03

職人技が光る「核入れ」

真珠は、母貝の中で、核と呼ばれる中心素材に真珠層が幾層にも層状に積み重なることで形成されます。核は、貝から採取された自然素材のものが使用されます。このプロセスは「核入れ」として知られており、特別な技術が必要です。「核入れ」は、母貝の内部に核と、あこや貝から採取した細胞を挿入する作業を指します。このプロセスは非常に高度な技術を要し、良質な真珠を育てるために不可欠なステップです。

成長を経て、また海へ
04

成長を経て、また海へ

成長を経て、また海へ
04

母貝と真珠のための大切な時間「養生」

核入れを施した母貝は、篭に並べ、2週間から1か月ほど穏やかな海の筏で休ませます。このプロセスは「養生」と呼ばれます。養生が終わった後、母貝は適切な海水温や潮流のある海域へ移動させます。これを「沖出し」と称します。この段階を経て、母貝と真珠はさらに成長を続けます。

貝を健やかに保つために
05

貝を健やかに保つために

貝を健やかに保つために
05

より良い状態へと導く丁寧なケア

豊かな自然の海で養殖するなかで、貝に海藻や他の生物が付着することは避けられませんが、貝の成長の妨げになるので、これらを定期的に取り除いたり、水温や天候に応じて貝の移動を行うことで、貝に負担をかけないよう配慮します。母貝を取り巻く環境をより健康的に保つために、最適なケアを施しながら調整を重ねていきます。

真珠が誕生を迎えるとき
06

真珠が誕生を迎えるとき

真珠が誕生を迎えるとき
06

大切に育て上げた真珠の「浜揚げ」

長い養殖期間を経て、ついに母貝から真珠を取り出す「浜揚げ」が行われます。冬の季節には、真珠の表面に美しいきめ細やかな層が形成されるため、冬に「浜揚げ」を行います。真珠は一つひとつ手作業で丁寧に取り出されます。核を入れてから「浜揚げ」までの期間が1年のものは“当年物”、2年のものは“越物”と呼ばれます。真珠が完成するまでには、稚貝の誕生から3〜4年の年月がかかります。その後、浜揚げされた真珠は品質に応じて等級が決定されます。
ENVIRONMENTAL INITIATIVES

ENVIRONMENTAL INITIATIVES

海洋環境保全への取り組み

TASAKIの真珠は、多様な生物が生息する栄養豊かな海で育成されています。
この海洋環境は、周囲の森や山々とも深く関連しています。
そのため、TASAKIは海洋環境の保全に積極的に取り組んでいます。
さまざまな環境に強いあこや貝を育てることは、
環境への配慮と自然の保護を考慮した養殖業の実現にとって重要であると考え、
TASAKIでは強いあこや貝を育てる研究を長年進めています。
植物プランクトン培養技術の確立

植物プランクトン培養技術の確立

TASAKIの採苗室では、稚貝の餌となる植物プランクトンを独自に培養しています。照明にLEDを導入し、植物プランクトンの効率的な増殖が可能となり、餌の安定供給が実現され、それに伴い真珠の供給も安定します。また、LEDは省エネルギーで長寿命であるため、コスト削減が図れ、少ないエネルギーでの培養が可能になります。
環境に適応する新品種の開発

環境に適応する新品種の開発

TASAKIでは、赤潮による酸素濃度の低下や、海水温の上昇など、さまざまな環境に適応できるあこや貝の開発に力を入れています。温暖化が進行する中、TASAKIは自然を守る持続可能な宝石としての真珠の在り方をこれからも追求し続けます。
これらの取り組みは、
真珠養殖を未来に繋げ、
「あこや貝による水質改善」が
美しい海との共存を実現します。
その結果、海洋産業の発展にも
貢献していくことでしょう。